分析設計図法には、データの流れを記述できるもの、処理の流れを記述できるもの、データと処理の両方の流れを記述できるものなどがある。分析設計図法のうち、データの流れは記述できないが、処理の流れは記述できるものはどれか。
ア:DFD
イ:E-R図
ウ:HPCチャート
エ:状態遷移図
答:ウ
ア:適切ではない。DFDは、データの流れを図式化したものであが、処理の流れは記述できない。
イ:適切ではない。E-R図は、データ構造を図式化したものである。
ウ:適切である。HPCチャートは、処理の流れを図式化したものであるが、データの流れは記述できない。
エ:適切ではない。状態遷移図は、状態の移り変わりを図式化したものである。
DFD(Data Flow Diagram)とは
■システム間のデータの流れを図式化したもの。
■データフロー図、データ流れ図とも呼ぶ。
■DFDは下記4つの記号を用いて表現する。
□外部実体(発生・吸収)
外部(社外やシステム外)にあるデータの発生元や出力先のこと。四角形や四角形を重ねたもの、または楕円形で示す。
□プロセス(処理)
入力されたデータを処理し、結果として出力データを作成するもの。丸または角を丸めた四角形で示す。
□データストア(蓄積)
データを保管する場所を示したもの。二本の平行線または「コ」の字を左右反転した形で示す。
□データフロー(流れ)
データの流れを示したもの。 矢印線で示す。
■データの発生元から最終的な出力先までの処理やデータの流れを明確化することで、システムや業務の改善点を容易に発見することができる。
E-R図(Entity-Relationship Diagram)とは
■データ間の関連によってデータ構造をモデル化する手法をE-Rモデルといい、これを図式化したものをE-R図という。
■実体関連図とも呼ばれる。
■E-R図はエンティティ(実体)をリレーションシップ(関連)で連結して表現する。
■エンティティ(実体)とリレーションシップ(関連)は、アトリビュート(属性)を持つことができる。
□エンティティ
分析の対象となるもので「人、物、場所、事象、情報、概念」など表現対象の実体を示す。
□リレーションシップ
エンティティ間に存在する関連のことをいい、1対1、1対多、多対多の3種類で示す。
□アトリビュート
エンティティやリレーションシップの特徴を示すための付加情報示す。
HCPチャート(Hierarchical Compact Description Chart)とは
■プログラム構造を階層的に表現し、処理の流れを図式化したもの。
■NTTが開発したもので、構造化チャートとしては代表的なものである。
■データと処理の関係を明記しやすく、説明は記号の近くに記入するため、多くの情報を盛り込むことができる。
状態遷移図(State Diagram)とは
■時間の経過や状況の変化による、状態の移り変わりを図式化したもの。
■一般的に状態を丸印、状態の移り変わり(遷移)を矢印で表現する。
■状態遷移の様子を直覚的に把握しやすく、並列処理の記述も容易である。


