データの暗号化やユーザ認証などのセキュリティ技術と、トンネリング手法を使って、インターネットを専用ネットワークのように利用するものはどれか。
ア:NAT
イ:NNTP
ウ:VPN
エ:xDSL
答:ウ
NAT(Network Address Translation)とは
■グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを相互変換するための技術のこと。
■インターネットアクセスに利用できる本来のグローバルIPアドレスとLAN内のみで通用するプライベートIPアドレスを相互に変換することで、プライベートIPアドレスしか割り当てられていない端末からインターネットへアクセスすることが可能となる。
■複数の端末が同時に1つのグローバルIPアドレスを利用することはできないという欠点があったが、これはIPマスカレードという技術で解消された。
■この技術により、最近不足がちなグローバルIPアドレスを節約することができる。
IPマスカレード(IP masquerade)とは
■NATの一種であり、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを相互変換する際にポート番号も変換する技術のこと。
■これにより、一つのグローバルアドレスで複数の端末から同時にインターネットへアクセスすることが可能となる。
■正式名称は NAPT(Network Address and Port Translation)。
NNTP(Network News Transfer Protocol)とは
■Net News(インターネット上でユーザが情報を交換しあう電子掲示板システム)の配信や転送を行う通信プロトコルの一つ。
■Net Newsに利用されるプロトコルとしては最も一般的であり、標準プロトコルとなっている。
VPN(Virtual Private Network)とは
■トンネリングや暗号化などの技術により、インターネットなどの公衆回線網をあたかも自社内で構築した専用線であるかのように利用すること。
■仮想プライベートネットワーク、仮想専用線、仮想私設網などとも呼ぶ。
■企業内ネットワークの拠点間接続などに使われ、専用回線を導入するよりコストを抑えられる。
■インターネットを通じて構築されたVPNをインターネットVPNと呼び、その中でも通信事業者がインターネット回線とは別に構築したIP網によって閉鎖性が保たれた状態で提供されるものをIP-VPNと呼ぶ。
■VPNを実現するためのプロトコルとして代表的なものにIPSec(Internet Protocol Security)がある。
トンネリング(Tunneling)とは
■通信プロトコルを、同じまたはより上位の階層のプロトコルのデータとして通信する技術のこと。
■本来通信を行ないたいプロトコルで記述されたパケットを、別のプロトコルのパケットで包んで(カプセル化)通信を行なう。
■これによりインターネットなどの公衆回線網に、仮想的な専用線を確立することが可能となる。
■公衆回線の中に見えない通り道(トンネル)を作るという意味で「トンネリング」と呼ばれている。
IPSec(Security Architecture for Internet Protocol)とは
■暗号化をIP層レベルで行うことによってセキュアな通信路を確保するプロトコル群の総称。
■完全性と認証機構、データ暗号化などのセキュリティプロトコルや、鍵交換アルゴリズムなどからなる。
■通信パケットのデータ部のみを暗号化するトランスポートモードと、データ部とIPヘッダ部を全て暗号化して新たなIPヘッダを付加するトンネルモードがある。
■トンネルモードは主にVPNで使用されている。
xDSL(x Digital Subscriber Line)とは
■デジタル加入者回線のこと。
■既存の電話回線を用いて高速データ通信を行う技術の総称である。
■電話回線の電話局側と加入者側に対応装置を設置するだけで、デジタル回線並みの高速回線を実現できる。
■既存の電話回線を流用できるので、光ファイバーによる通信網が普及する前段階の通信網として急速に普及している。
■ただし、電話局と利用者の距離が短くないと使えない、日本ではISDNと混信する恐れがあるなどの欠点がある。
■代表的なものには下り方向の転送速度を高速化したADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)があり、他にもSDSL(Symmetric Digital Subscriber Line)、RADSL(Rate adaptive Asymmetric Digital Subscriber Line)、HDSL(High Bit Rate Digital Subscriber Line)、VDSL(Very High Bit Rate Digital Subscriber Line)などがある。


