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H15-33

    アドバンテージマトリックスの説明として、適切なものはどれか。

    ア:外部環境と内部環境の観点から、強み、弱み、機会、及び脅威の四つの分類ごとに情報を整理し、企業を取り巻く環境を分析する手法である。

    イ:企業のビジョンと戦略を実現するために、財務、顧客、内部ビジネスプロセス及び学習と成長の四つの視点から検討し、アクションプランまで具体化していくマネジメント手法である。

    ウ:事業を、分散型、特化型、手詰まり型及び規模型の四つのタイプに分類して、業界の競争環境を分析する手法である。

    エ:製品を、導入期、成長期、成熟期、及び衰退期の四つの段階に分類し、企業にとって最適な戦略を分析する手法である。

    答:ウ

    ア:適切ではない。外部環境と内部環境の観点から、強み、弱み、機会、及び脅威の四つの分類ごとに情報を整理し、企業を取り巻く環境を分析する手法をSWOT分析という。

    イ:適切ではない。企業のビジョンと戦略を実現するために、財務、顧客、内部ビジネスプロセス及び学習と成長の四つの視点から検討し、アクションプランまで具体化していくマネジメント手法をバランストスコアカードという。

    ウ:適切である。アドバンテージマトリックスとは、事業を、分散型、特化型、手詰まり型及び規模型の四つのタイプに分類して、業界の競争環境を分析する手法である。

    エ:適切ではない。製品を、導入期、成長期、成熟期、及び衰退期の四つの段階に分類し、企業にとって最適な戦略を分析する手法をプロダクトライフサイクルマネジメントという。


    アドバンテージマトリックス(advantage matrix)とは
    ■BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)の開発した、業界の競争環境を分析する手法。
    ■「業界の競争要因の数」と「優位性構築の可能性」の2軸からなるマトリックスに事業をプロットして分析を行う。
    ■マトリックスは、分散型事業、特化型事業、手詰まり型事業、規模型事業の4つの象限に分類される。
    □分散型事業:
    業界の競争要因が多く、優位性構築の可能性の低い事業。
    事業が小規模な段階では優位性を維持できるが、規模が拡大すると優位性を維持することが難しくなる。
    例えば、飲食店業界など。
    □特化型事業:
    業界の競争要因が多く、優位性構築の可能性の高い事業。
    特定の分野に特化することにより、優位性を構築することができる。
    例えば、計測機器業界、特殊専門雑誌業界、医薬品業界など。
    □手詰まり型事業:
    業界の競争要因は少なく、優位性構築の可能性の低い事業。
    優位性の構築が困難で、どの企業も高い収益を上げることが難しい。
    新たな優位性を構築し、特化型事業を目指す必要がある。
    例えば、素材メーカーなど。
    □規模型事業:
    業界の競争要因は少なく、優位性構築の可能性の高い事業。
    規模の利益を追求することにより優位性を構築することができる。
    例えば、自動車業界、半導体業界、コンピュータ業界など。


    SWOT分析とは
    ■外部環境と内部環境の観点から、企業を取り巻く環境を分析する手法。
    ■内部環境については企業が持っているヒト、モノ、カネ、情報などについて、強み(Strength)と弱み(Weakness)の分析を行う。
    ■外部環境については経済状況、技術革新、規制といったマクロ要因と、競合他社、顧客、ビジネスチャンスといったミクロ要因から、機会(Opportunity)と脅威(Threat)の分析を行う。
    ■強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の4つの分類で情報を整理することにより、自社の置かれている環境を明確にすることができる。


    バランストスコアカード(Balanced Score Card)とは
    ■財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長の4つの視点で業績管理指標をバランスよく組み合わせ、戦略実行や業績評価を行う手法。
    ■4つの視点は「財務=過去」、「顧客=外部」、「内部ビジネスプロセス=内部」、「学習と成長=将来」を意味する。
    ■財務諸表等では企業の過去の姿しか評価できなかったのに対し、バランストスコアカードでは、過去・将来・内部・外部といった複数の視点により企業の状態を評価することができる。


    プロダクトライフサイクルマネジメント(Product Lifecycle Management)とは
    ■製品を、導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つのプロダクトライフサイクルに分類し、企業にとって最適な戦略を分析する手法。
    ■4つの段階はそれぞれにマーケティングや販売方法が異なり、各段階で収益の最大化を目指す。

    プロダクトライフサイクル(Product Lifecycle)とは
    ■人の寿命と同じように、製品の存在価値にも寿命があり、それは市場環境によって変化するという考え方。
    ■製造業では、ある特定の製品が、設計、生産、販売、メンテナンスを経て、最終的に廃棄されるまでの一連のプロセスをいうこともある。
    ■一般にプロダクトライフサイクルの段階区分は、導入期、成長期、成熟期、衰退期の4段階で表現される。
    □導入期:
    新しい製品が市場に投入された段階。
    製品が認知されていないため売上が小さく、研究開発費や販売促進費用などがかかるので利益が伸びない。
    積極的にプロモーションを行うなど市場拡大戦略を進める。
    □成長期:
    製品が市場に認知される段階。
    売上や利益が急激に伸び、新規参入が増えて競争が激しくなる。
    競合製品に対する差別化戦略、流通チャネルの拡大による市場浸透戦略を進める。
    □成熟期:
    製品が行きわたり、市場の成長が鈍化する段階。
    買い替え需要を狙った競争が激しくなるため利益が頭打ちになる。
    上位企業ではシェア維持戦略、下位企業ではニッチ戦略を進める。
    □衰退期:
    市場が飽和状態になり衰退していく段階。
    値引き競争が頻繁に行われ、売上も利益も減少する。
    どの時期にどのようにして市場から撤退するかの撤退戦略を進める。

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